フッ素とは皆さんがよくご存知の元素のひとつです。
原子番号9 原子量19の元素です。
なぜ、このフッ素が歯の予防に活躍するようになったのでしょうか?
そもそも話しは約100年前に(1930年代)のアメリカにさかのぼります。
アメリカの某所に奇妙な茶褐色や斑状の模様が入った歯がたくさん見受けられるようになりました。
原因を調べると水道水には多量のフッ素が含まれていることがわかりました。
この事をもっと掘り下げて調べてみると、フッ素をある程度の濃度におさえて摂取すると茶褐色や斑状の模様ができないばかりか虫歯の予防もできると言う事実までわかりました。
この出来事によるフッ素が歯科の予防につながるきっかけになったのです。
なぜフッ素が歯によいか?
歯の表面はエナメル質という体の中でも最も硬く、丈夫な歯質によって覆われています。
このエナメル質というのは「ハイドロキシアパタイト」というリン酸カルシウムでできています。
これにフッ素が作用することにより、エナメル質が「フルオロアパタイト」という酸に強いリン酸カルシウムに変化するのです。
虫歯になるということは、細菌がだす酸により歯が溶けてしまうことです。
この「フルオロアパタイト」は細菌のだす酸に対して抵抗力があります。
またフッ素は虫歯そのもにも直接作用し細菌の代謝を抑制し、菌がだす酸の量を抑えてしまいます。
このため虫歯になりにくい歯になるという事がいえます。
フッ素の働きはそれだけではない!
フッ素は歯の表面が溶けた部分に対して唾液中のカルシウムイオンやリン酸イオンを沈着させることにより、虫歯でできた溝を埋め修復させる働きがあります。
フッ素はお子さまだけのものではありません。
大人も歯質をしっかり強化することにより、強い咬み合わせを獲得することができます。
フッ素は質も大事ですが、量が大事です。
毎日の習慣の中にフッ素を取り入れてみてはいかがですか?